手軽に始められる水耕栽培、ちょっとしたコツも
広いお庭が無くても手軽に植物を育てることができる水耕栽培。
この水耕栽培に大掛かりな道具は必要ありません。土を使わないので「植物は好きだけれど虫はちょっと苦手」という人にも最適なガーデニング方法となっています。
この水耕栽培において大切なポイントは植物の性質をよく見極めるということ。
水切れが悪いと傷みやすいサボテン類や土に根を張ることでバランスを取っている樹木類などはあまり水耕栽培向きの植物とはいえません。だからといって不可能ではなく最近はホームセンターとかでもお洒落雑貨としてサボテンの水耕栽培もみますしね。
逆に言うと水が大好きな植物や大きな根を張って体を支えなくてもよいバジルやクレソンといったハーブ類やリーフレタスなどが水耕栽培向き植物だということになります。
「ちゃんと世話をしているのにすぐに枯らしてしまう」と悩んでいる人は、まずは育てたい植物が水耕栽培向きなのかどうかをもういちどよくチェックしてみましょう。
植物の成長に欠かせない光、日照時間は植物の特性に合わせることが大切
多くの植物にとって土は必ずしも必要なものではありませんが、エネルギーを生み出す源となる光だけはどんな植物にとっても重要です。
では陽の光によく当てた方が良いのかというと必ずしもそうとはいえません。
植物には陽の光が大好きという陽性植物がある一方、強い日差しは好まないという陰性植物もいるからです。
陽性植物
具体的な例をあげるとトマトやナスなどが代表的な陽性植物ということになります。
陽の光が大好きな陽性植物には十分な日差しが必要です。1日に6時間以上、光を与えることでしっかりと育ってくれます。
他、赤松・ススキ・タンポポ・スミレなど
陰性植物
逆にクレソンやリーフレタスに代表される陰性植物はあまり陽の光が得意ではなく、1日に1、2時間ほどしか陽の当らない場所の方がよく育ちます。
他、セリ・青シソ・ミョウガ・ミツバなど
水耕栽培において与える光の量はとても重要なポイントです。光の量は多すぎても少なすぎてもいけません。
それぞれの植物の性質に合わせて最適な日照量を確保してあげるようにしましょう。
室内栽培に最適な人工照明!自作する場合は植物栽培用のLEDを準備
植物に陽の光が大切だとはわかっていても「できれば室内で育てたい」という人もいることでしょう。
そういう人には人工照明の利用がおすすめです。人工照明とはLEDの光を利用して植物を育てるための装置のこと。
LEDが太陽の代わりになるのかと疑問に感じるかもしれませんが、LEDの光でも植物はしっかりと育ってくれます。人工照明を使えば気になる日照時間のコントロールも自由自在。庭やベランダに出して虫がつく心配もありません。LEDを光源とするので光熱費を心配せずに導入することができます。
人工照明はDIYで自作することも可能です。
自作には「赤」「青」「白」のLEDを使用します。太陽光は「可視光線」「赤外線」「紫外線」を含んでいますが、植物が光合成に利用しているのは「可視光線」のほうです。とくに波長の長い「赤」と波長の短い「青」の光を使ってエネルギーを生み出していることが分かっています。
「白」の光は「赤」と「青」両方の波長を含んでいます。LEDを上手く組み合わせれば太陽光に含まれる「赤」「青」「白」の「可視光線」を家の中でもしっかりと再現することが可能です。
人工照明のDIYで注意すべきポイントは植物栽培用のLEDを使うことです。一般的なLEDの光では植物が十分な光合成をおこなえなくなってしまうので、
必ず植物栽培用のLEDを使うようにしましょう。
水耕栽培は難しくない!人工照明も使って上手に育てましょう
水耕栽培は自宅で気軽に楽しむことができる趣味です。
植物の性質に合った環境を整えれば幅広い植物を育てることができます。水耕栽培のポイントは日照時間を上手くコントロールすることです。
室内で育てる場合は人工照明を使うと上手く育てることができます。LEDを使った人工照明はDIYで自作することも可能です。
自作する際は光合成のメカニズムを考慮し、植物の成長に合ったLEDを準備するようにしましょう。