「水耕栽培を始めて数ヶ月大分成長してきたけど、最近カビっぽいものを見つけてしまった。
白カビにもなったりするみたいだし、カビが発生したときの対処と今後の対処を知りたいなぁ」
こんな悩みに答えたいと思います。
●記事内容
・カビはどうして生えるのか?
・カビが発生しやすい季節
・カビ対策
・カビにならない対策
●記事をモシャモシャ書いてる当人
日本溶液栽培研究会の会員
大学の頃から京都で華道に出会い、
現在植物関連の仕事についています。
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自然のインテリアとして楽しむこともできる水耕栽培。
始めて見ると水耕栽培の奥深さにどんどんはまっていきます。
水耕栽培は植物が病気にかかりにくい点、手軽に始められる点で人気が高まっていますね!
ただ、トラブルがないわけではありません。
水耕栽培のように水を多く使う場合はいつでも「カビを生やさないか」が大きな課題です。
そこで、今回は「水耕栽培のカビ対策」について記事にしてみました。
どうしてカビははえるんだろうか?
水耕栽培は、土を使う栽培よりも衛生的で簡単に実践可能で、多くの方に人気を集めています。
しかし、水を多く使うため「カビが生えないよう」気をつけなければいけません。
水のやり過ぎ・・・カビの元
カビを生えないようにする一番の方法は、水をやり過ぎないことが大切。また、植物のある場所はかならず換気をしっかり行い、定期的に容器やハイドロボールをしっかり洗うのを心掛けましょう。清潔な状態を保つことで、カビは生えませんし、植物も喜びます!
水は栄養満点!カビも栄養大好き!
液体肥料を溶かした水耕栽培用の水は栄養豊富です。
植物を育てるのに栄養満点な水はかかせません。
しかし、植物が育ちやすい環境。それは、
植物以外の微生物などにとっても過ごしやすいということ。
なかでもカビは生命力が強く、繁殖力も強い。
カビは手や衣類に付着していたり、空気中を浮遊していたりします。
水中にもカビは存在しており、水耕栽培や熱帯魚の水槽のなかで「白い綿」のような、いわゆる白カビが繁殖します。
白カビは水の中の栄養を吸収してしまうだけでなく、
根や茎につくと繁殖して植物を枯らす存在です。見つけたらすぐに取り除きましょう!
カビが発生しやすい季節や環境は?
一般的にカビが好きな温度が25~30℃で湿度80%以上の栄養豊富な環境を好みます。
白いカビも同じように高温多湿の環境を好みますので、気温が高くなる春から夏は特に発生しやすい季節といえます。
しかし、室内で栽培している場合は冬でも暖房で水が温かくなったりするため、冬でもカビが発生することはあります。
室内栽培であれば季節に関係なく注意が必要です。
カビは新鮮な空気と紫外線を嫌う傾向があり、薄暗くて風通しがよくないところで繁殖するので、食器棚の隅に水耕栽培の容器を置いた場合などは白カビの確率がぐっと上がります。
また、水中の栄養を多くしすぎるとカビが発生しやすいため、液肥の濃度が高くなりすぎないようにしましょう!
カビを見つけてしまったら?
カビの範囲が少々!その部分を洗おう!
茎を支えているスポンジにカビが生えている、ハイドロコーンの一部等々、カビ範囲が少ないときは、その部分だけをしっかりと水洗いをしてください。
洗った後はしっかり乾燥させてから容器に戻すのを心掛けてください。
薄めた竹酢液をスプレーしておくのもおすすめです!
根や茎にカビがついているときには、水洗いしてカビが取れるか試してみてください。
もし、カビを取ることができない場合は、腐った部分を取り除くことで復活することもあります!
根を取り除いたときは葉や枝も減らして、肥料を入れていない水で数日間養生する形でみてみてください。
広範囲にカビが広がっている場合は全体を洗おう!
水の表面に白いカビが大量に浮かんでいたり、ハイドロ全体にカビが付着していたりする場合は、容器の中身をすべて取り出して全体を洗う必要があります。
植物の根や茎を傷めないよう取り出し表面を優しく洗いましょう!洗った後は別の容器に移し替えるOR濡れたティッシュで根を包み枯れないような対策も必要です。
また、カビがついているように見えなくても胞子が付着しているのがカビの厄介なところです。
容器全体をしっかり丁寧に洗い流しましょう!
水耕栽培のカビを防ぐ適切な方法はあるのか?
もちろん色々あります。
水耕栽培の場合でも、しっかり太陽の光を当てることが大切!
基本の「キ」のような話ですが、太陽光を当てることで、カビの生えない状態を作り出せます。
屋内で栽培する場合は、水耕栽培専用「栽培用ランプ」を使うのがおすすめ。
また、栽培用ランプについては記事にしますので、そちらを見ていただければと思います。
換気を良くして快適な環境を!
室内での水耕栽培は、換気をしっかりすることが大切。
室内中にある塵やホコリ、細菌の元をしっかり換気し、衛生的な状態をキープしましょう。
室内ではどうしてもチリやホコリ、細菌などが集まってしまいます。
ホコリや細菌は植物を健全に育てるには避けたいですし、換気とできるだけ清潔な状態を保てるようにしましょう。
ホコリや細菌をブロックすれば、カビの生えない元気な植物が必ず育ちます。
水耕栽培のカビを防ぐには日光を
水耕栽培の場合は、しっかりと太陽の光を当てることが重要です。
しかし、室内では日光に当たる時間がどうしても限られてしまいます。
そこで、屋内で栽培する際に便利なのが、水耕栽培専用の栽培用ランプです!
栽培用ランプは、日当たりの悪い場所でも太陽の代わりにしっかり機能してくれる存在で、日当たりの悪い場所で育てる際に太陽光の代わりとなって照光率を高めることができる優れもの。
栽培用ランプをずっとつけておくと電気代がかかるかも?と心配になりますが、電気代を節約できる省エネタイプもあります。
また、光を浴びると、衛生的な状態を保つ働きがありますし、電気代も栽培用ランプは少ないタイプもあるため電気代も気にせず購入を検討してもいいかもしれません。
水耕栽培システムを取り入れちゃおう
プラスチック容器にスポンジを置いたり、自己流で水耕栽培を行う方も多いと思いますが、自作の場合は容器を何度も洗浄したり、カビとの戦闘回数が結構な数になります。
そこで初心者〜中級者の方にぜひおすすめしたいのが、市販の「水耕栽培システム」!
水耕栽培システムは、自動で肥料や水を循環させてくれますし、毎日の管理を安全に保ち、難しい衛生管理も自動で継続してくれるのでズボラなそこのあなたにもぜひ一度使ってみてほしいです。
定期的に容器や使用する素材を洗浄する
カビの胞子は目に見えないほど小さく、ろ過装置などを使っても完全に除去することはできないのが現実です。
なので、気づかぬうちに容器や素材に胞子が付着していることが結構あります。
胞子がついたままだと水の栄養を吸収してカビが増えてしまいます。
そのため、定期的に容器やハイドロコーンなどの素材を洗いましょう!カビを防ぐだけではなく、藻の発生や水の濁り、悪臭を防ぐこともできるのでめんどくさくても必ずやった方がいい方法の1つです。
ただし、容器を洗うために植物を取り出すと植物にストレスがかかったりもしますし、取り出すときに根や茎を痛めてしまうこともありますので身長に優しくしてあげてください。
普段は水を入れる容器の洗浄だけにしておき、ハイドロコーンやスポンジの洗浄は半年に一度くらいがベストです。
まとめ・水耕栽培のカビについて
水耕栽培のカビを防ぐには、さまざまな方法がありました。自動管理に優れた「水耕栽培システム」や、「栽培用ランプ」などを上手に使いながら、カビの生えない「快適な水耕栽培ライフ」を実現しましょう。
土での栽培に比べて衛生管理がしやすく、病気などのトラブルが少ないことが魅力の水耕栽培!
日当たりや風通しのよい環境で育て、容器を清潔に保つことで健康な植物を育てることができます。
水耕栽培は植物の栽培と食べる楽しみを味わえて一石二鳥ですし、ヒヤシンスやチューリップなどの球根で育つ花や観葉植物、多肉植物やサボテンも水耕栽培で育てることができますので、いろんな植物を育ててインテリアにするもよし、食すのもよし、色々な楽しみ方で沢山ワクワクしてください。
今後も私もどんどん水耕栽培系の記事を投稿していくので何か気になることなどあればTwitterへどうぞ!
エーネッコ@おすすめ