今日は基礎的な話をやってみようと思います。
理科1や2などで昔ならったこともあるかもしれません。
その当時を思い出しながら「あぁ~」と思っていただけたらなと思います。
今回はこのサイトのタイトルにも関係する「根」について話していきたいと思います。
根っこには二つのタイプがあるのを覚えていますか?
一つは一本の太い根に細い根が生えているタイプ。
もう一つは根が一つのところからばらばらに生えているタイプ。
です。
主根・側根・ひげ根でおおまかな根はわかる?
植物の根っこは、主に次の2つの種類にわけられます。
①主根と側根
②ひげ根
主根と側根タイプ
まず一つ目のタイプは、
- 主根
- 側根
の2種類の根っこがある植物です。
根の真ん中に「主根(しゅこん)」という太い根が通っていて、
その主根(しゅこん)の側面に細い「側根(そっこん)」と呼ばれる根が伸びているタイプ。
大体根っこを想像したときはこっちが思い浮かぶんじゃないかなと思います。
被子植物の「双子葉類」というタイプの植物※は、この、
- 主根
- 側根
の根のつくりをしています。
※アブラナ サクラ アサガオなど
ひげ根タイプ
2つ目の根のつくりは「ひげ根」。
これはあまり聞いたことがないかもしれませんね。
ひげ根は細い根をたくさんはやしているタイプのこと!そのまんまですかね?
その細い根のことを「ひげ根」って呼んでいます。
根のつくりが「ひげ根」である植物のタイプは決まっていて、被子植物の中の「単子葉類」です。
単子葉類の植物※は、単子葉類の性質である、
- 茎の維管束がまばらに並ぶ
- 子葉は1枚
- 葉脈は平行
という特徴があります。
※イネ ムギ ユリ トウモロコシ ネギなど
※の主な植物を比べると何となくあぁ~となってもらえたんじゃないでしょうか。
2つの「根のはたらき」
そもそも私が大好きな根っこにはどういうはたらきがあるんでしょうか?
大体は分かるかと思いますが、たぶんみなさんなんとなく分かるですよね?
ということで、植物の根には次の2つのはたらきがあることを再度共有します。
主なポイントは2つ!
①吸い上げている!
②体を支えている!
①「水や養分を吸い上げている」
1つ目のはたらきは、土の中から水分や養分を引き上げるはたらきです。
根から吸い上げられた水分と養分は維管束をいうものを通して運ばれます。
ここでは取り上げませんが、根の吸い上げる際に貢献しているのが
根毛(こんもう)です。
※根毛
根の先に生えている細かい毛のようなもの。
この「根毛」という小さな毛が根っこの先端にたくさん生えていて、
土と根っこの接点が増えることで、水分や養分が吸収しやすくなっているという仕組みなんです。
②「植物の体を支えている」
思いつく植物を頭に思い浮かべてください。
そうすると植物には、
・地上に出ている部分
・土の中に隠れている部分
の2つから成り立っているのが分かると思います。
大きな木を思い浮かべると簡単!
大きな木を支えているのは、土に隠れている部分!
そう根っこなんです。
根っこには植物には欠かせない存在なんです。
ただ、私たちにとっては天敵なときもあります。
根っこが天敵?
家や学校で「草刈り」したことはありませんか?
いつのまに生い茂っている雑草。
そんなとき先生やお母さんから「草刈りしといて」なんて言われたことありませんか?
その後草刈りしてもしばらくすると同じところからまた生えてくる。
あんなに頑張ったのに、また生えてきた。
そんな体験したことはありませんか?
そう、「根っこ」さえ残っていたら植物は結構また再生するものなのです。
主根型やひげ根型でも根が大きく張っているものは、地上部の茎や葉だけをむしり取っていても、根が残っていると再び茎葉部がどんどんでてきます。
吸い上げる力、支える力。植物に欠かせない存在「根」。
根の再生力は強く、一番身近なもので例えるとタンポポはその典型とも言えます。
根を短く切って植えても茎葉が出てきますし、地面のすぐ下を横に這うように伸びる植物で(コニシキソウ、カタバミ、シバ、タケ等)は、目に見える大きな部分を根ごと刈り取っても、一部が残るのでまたそこから生えてきたりします。
もし、草取りをするのであれば除草剤なども含めて検討してみましょう。
まとめ
根っこの力強さ。
分かっていただけたでしょうか?
まだまだ奥深い「根」。
今回は基本的なことでしたが、これからももっと根っこについては色々触れていきたいと思います。